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#37






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雲の間からの光なぜ放射状


(Q)

太陽光線は平行光線と習いましたが、雲の切れ間からもれる光は放射状に広がって見えます。

なぜでしょうか。


(A)

 太陽は地球から1億5000万キロ・メートルも離れていますから、おっしゃるように、

太陽から地球に降り注ぐ光は平行光線と考えて間違いありません。

 ただし、平行にやってくる光をどこで眺めるかが問題です。こんな例で考えてみましょう。

鉄道の真っすぐな線路(もちろん2本のレールは平行です)があったとして、その線路に立って、

ずっと先の方を眺めると、平行なレールがはるか遠くでは一点にひっつくように見えるはずです。

逆に言うと、レールは自分に向かって放射状に広がってくるように見えることになります。

 この遠くの一点が太陽、平行なレールが光だと思えばいいわけです。自分に向かって飛んでくる

平行な光は、光の発生源を中心とする放射状に見えます。したがって地球上で太陽を見た場合には、

太陽を中心に放射状に光が出ているように見えるのです。

 このことはよく晴れていると分かりませんが、太陽が雲に覆われて、そのすき間から日が差す場合は、

質問の通り、太陽を中心に放射状に出ている光を観察することができます。

 これの応用としては、放射状の光をたどって集まる点が太陽ということですから、曇っていても

太陽の位置を知ることができる場合もあります。

 質問とは直接関係ありませんが、流れ星がたくさん見える流星群という現象があります。

空のある点から放射状にたくさんの流れ星が見えるのですが、これも太陽系内をそろって

軌道運動している流星のもとがそれぞれほぼ平行に地球の大気にぶつかってくるものが、

地上から放射状に流れて見えるものです。


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千羽鶴…常世の鳥に願い込め


 「鶴は千年、亀は万年」といわれるように鶴と亀は寿命が長いとされるところから、長寿の象徴とされ、

祝儀の意に用いられている。そして、不吉な事などを払いのける縁起直しには、「鶴亀、鶴亀」と唱える

ことが広く行われている。

 こうした鶴と亀はともに常世の国からやってきたものと信じられており、干ばつ続きで池の水が枯れ、

亀が困っていると鶴がいいところへ連れて行ってやるという。亀が棒の真ん中をくわえ、両手でしっかり

つかまっていると、鶴はそれをくわえて常世に飛び立ったという話などが伝えられている。

 ことに鶴は季節を定めて去来するところからも、人々に神秘感を与え、霊的な鳥と認識されてきた。

鶴が稲穂をくわえてきて落としたことから稲作が始まったとしたり、鶴が落とした稲穂のモミを種子にし

たところ、巨大な穂が実ったとする鶴の穂落とし伝説が各地に伝えられている。

 このほか、危難にあって助けられた鶴が女房となり、機織りをして恩返しをするという

「鶴女房譚(たん)」もあちこちに伝えられている。

 ところで、「千羽鶴」の風習は今日広く見られるところである。2002年サッカーのワールドカップ

のさい、日本勢が勝利を得るようにと、大阪伊丹空港の出発ロビーで、日本選手のユニホームの色の色紙

をたくさん置いて、千羽鶴を折ってくれるようにと一コーナーが設けられていた。ドイツとブラジルの

決勝戦には、色とりどりの折り鶴約二百七十万羽が観戦者の頭上にまかれた。

 また、入試シーズンになると、寺社に合格祈願の絵馬とともに千羽鶴が奉納されていたり、病院の入院

患者の枕辺に千羽鶴が飾られている光景などはよく見かけるところである。

このように必勝祈願や病気全快祈願に、千羽鶴を折る風習は今日一般的である。

 こうした折り紙は、もともと宗教儀礼に付随したもので、紙は清浄で穢(けが)れを祓(はら)うもの

であるという意識から、祭具として用いられた。御神体の代わりとして、あるいは人間の身代わりとして

紙人形をつくり、氏神に納めたり、穢れや災厄をそれに移して、海や川に流す風があった。

 それがしだいに装飾的・実用的な折り紙細工となり、寺社の式紙、床棚飾り、進物の飾りや正月の床飾り、

婚礼の提子(ちょうし)飾りの折り紙となり、冠婚葬祭に欠かせぬものとなるところから、

伊勢流・小笠原流・吉良流・曽我流の折り紙が、家伝として受け継がれるようにもなった。

 ◆根気よくめでたさ重ねる もとは大きな紙から折る

 一方、趣味・手芸のものとしては、すでに平安時代の貴族の女性たちのあいだで行われ、しだいに折り紙

細工として多様になる。江戸時代になると紙の普及とともに一般に広まり、西鶴の『好色一代男』などにも

折り紙のことが書かれているし、寛政九年(一七九七年)には『千羽鶴折形』という書物が出版され、

折り方を図解した一枚刷も刊行されている。また、天保元年(一八三〇年)、喜多村信節(のぶよ)という

随筆家が著した『嬉遊笑覧(きゆうしょうらん)』には、何でも紙で折ってしまう人がいると書かれていて、

折り紙が庶民のあいだに広まっていたことがうかがわれる。

 この折り紙の象徴というべきものが鶴で、千羽鶴の「千」という数字は、めでたいものを数多く作り、

重ね連ねることによって、よりめでたさを得るためであり、千の神社を巡拝・祈願する千社参りの千社札、

千回寺社に参って祈願する千度詣(もうで)、雨乞(ご)いのため山頂でワラやシバなどを焼いて祈願する

千駄焚(た)き、あるいは戦争中の千人針などがある。

 現在では小さな色紙で一枚ずつ鶴を折り、それを糸などでつないでいるが、もとはもっと大きな紙一枚

から多くの鶴を折ったものである。それは一枚の紙で何羽もの鶴を折り、それがすべて切り離されずに

つながっているというもので、きわめて複雑であった。それほどたくさんの鶴を根気よく折るのであるから、

それだけ願いが切実であり、その心意がかない届くものと考えられたのであった。


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微少単位はどうはかる


(Q)

 微小単位の重さ、長さ、時間はどのようにして測定するのですか。


(A)

 大阪市立科学館学芸員の石坂千春さんに聞きました。

重さのナノグラム(10億分の1グラム)は、分子1つの重さが理論的に分かっていますので、

分子が何個含まれているかを調べ求めます。量る前に様々な物質の混合物をクロマトグラフィー

という機械を使い、化学的性質の違いによって分離します。

 マイクロメートル(ミクロン、100万分の1メートル)は機器で直接測れます。

顕微鏡などで1000倍に拡大して「1ミリに見えれば、1マイクロ・メートル」というように

しても分かります。微小時間は、1秒間に91億9263万1770回も震える原子を振り子と

して使う原子時計があります。理論的には91億9263万1770分の1秒まで計ることが可能です。


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ランプウエー…光っているわけではない


 高速道路の進入口で、一般道路と接続する連結部分のこと。単に、ランプともいう。

「錦糸町ランプ付近で1キロ渋滞」など、道路交通情報でよく耳にする言葉だ。

 標識の電灯(lamp)が付いているから、ランプというわけではない。

ランプウエーのランプは坂道の意味で、実際に傾斜路になっているところが多い。

つづりはramp、旅客機の乗り降りの際に使うタラップを指すこともある。

 ちなみに料理のランプステーキは、rump。牛肉の部位を指す言葉だ。


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神社、大社、神宮の違い


(Q)

  神社、大社、神宮と、同じお宮さんでも呼び名が違うのはなぜですか。


(A)

 神社本庁に聞きました。

戦前は「官国幣社制度」があって、官幣大社、官幣中社、官幣小社など、神社に格付けがありました。

平安時代にできた制度で国から幣(ぬさ)が奉られる神社を「官幣社」、地方の国司から奉られる

神社を「国幣社」と呼び、その中に格がありました。

 戦前は「大社」といえば、出雲大社を指しましたが、戦後、官幣大社の中から、「大社」を名乗る

所が増えました。祭神が同じで同名の神社が全国にたくさんあり、その本家が多いようです。

春日大社、住吉大社などがそうです。

 「神宮」は古代から皇室と深いつながりを持つか、天皇を祭る神社です。橿原神宮は神武天皇、

平安神宮は桓武天皇、明治神宮は明治天皇をそれぞれ祭っています。