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その他

薔薇の花弁



「京楽隊長初めまして、今日付けでこちらの副隊長に任命されました伊勢七緒です。どうぞ、よろしくお願いします。」

七緒は、目の前でだるそうに畳に寝転がっている自分の上司になる人に、ふかぶかと頭を下げ、あいさつと自己紹介をした。
七緒は見た目の通り、几帳面でしっかりしていたので、この8番隊への配属は少し複雑だった。
別に、京楽隊長が嫌いな訳ではない。
彼のだらしない態度が苦手なのだ。
今だって、彼が寝転がっている畳の近くには飲みかけにしている酒瓶が転がっていた。
京楽の食べかけであろう饅頭も積んであった。

「君が、七緒ちゃんだねvv僕は隊長の京楽春秋。よろしくねvv」

京楽は起き上がり、七緒に笑顔で自己紹介した。
どことなく酒臭い。

「京楽隊長、お言葉ですが仕事中の飲酒はあまりよろしくないのではないでしょうか?」

就任そうそう失礼だと思ったが、隊長に意見した。
さすがに昼間から酒を飲む隊長だと、部下に示しがつかない。
すると、京楽は悲しそうな顔をして俯いた。
もしかして、気に障ってしまったのだろうか。

「すいません、出過ぎたマネを・・・・」

思わず反射的に七緒は謝った。
さすがに、七緒とて初日から隊長に嫌われたくない。
すると、京楽は笑顔になって七緒に近づいてきた。

「七緒ちゃんは可愛いね〜vv僕のこと心配してくれてるんだ!嬉しいな〜vv」
「いえ、あの・・・」

あまりの、京楽の顔の近さに七緒はたじろぐ。
そして、後ずさる。

「やだな〜、七緒ちゃん。そんなに恥かしがって、僕から離れなくていいよ〜。フフッ、しかし七緒ちゃんは可愛い顔してるね〜vvよかったら、僕の妻にならない?」
「はい?妻・・・」

何を言ってるんだ、この隊長は・・・
さっきから微妙にセクハラ発言のオンパレードだ。
女子死神協会に、罷免出来そうだ。

「そう、僕の妻vv」

そう言って、京楽は七緒の肩を抱いた。
その間も、
『こんな可愛い子が副官だなんて僕は幸せ者だな〜vv』
と嘆いていた。
酒臭い、くらくらする。
七緒はこんな人がこれから上司になるのだろうと思うと、脱力した。
思わず、辞表を今提出しようと思う勢いだ。

「隊長、とにかく私は何をしたらいいんでしょう?」

このままでは話が平行線を辿りそうなので、肩に置いた手をお得意のセンスで弾いて聞いた。
京楽は手をさすりながら、七緒を見て答えた。

「いいつっこみだね、君とは夫婦漫才が出来そうだ。」
「私は、そんな事は聞いていません!!」
「こわいね〜〜七緒ちゃん。女の子がそんな怖い顔をしたら駄目だよvv」
「誰のせいで、こんな顔をしてると思ってるんですが!!」
「ごめんなさい、えっとじゃあ仕事は薔薇の花弁をつんで来てくれないか?」
「薔薇の花弁ですか、分かりました。しかし何にお使いになるのですか?」
「まぁ、後でわかるよ!!その時、七緒ちゃんはきっと僕に惚れ直してくれると思うよvv薔薇の咲いている場所は、8番隊の詰め所の裏だから!分かるかな?」
「はい、なんとか分かります!」

七緒は仕事が貰えたので、少し嬉しかった。
京楽の、惚れ直す発言には引っ掛かったが。。。




「お待たせいたしました、遅くなってすいません。」
「待ってたよ、七緒ちゃんvv」

七緒は籠いっぱいの薔薇の花弁を抱えて走ってきた。
両手を広げて待ち構えている、京楽をスルーして籠を渡した。
しかし、京楽はその籠を受け取らず歩きだした。

「あの、京楽隊長?」
「あっ、七緒ちゃんも籠持ってきて付いて来てくれる?」
「はい、分かりました。」

七緒は京楽の言われた通りに、籠を持って後を付いて行った。
するといきなり京楽は振り返り話し始めた。

「今日は定例会議があるんだ。」
「定例会議ですか。こんなにゆっくりしていてよろしいのですか?それに私なんかが付いて行っても・・・」
「良いに決まってるじゃないか!!君には大切な役目があるんだからvv」

京楽は何故か七緒にウィンクを飛ばしてきた。

「大切な役目ですか?」
「そうvv僕が会議室に入室する時に、七緒ちゃんには薔薇の花弁を捲いて欲しいんだ。」
「えっ・・・??」

思わず、七緒はハテナマークを2つもつけてしまった。
もしかして、、、、、

「僕ね、隊長の中で1番伊達男と呼ばれてるんだvvやっぱり登場もかっこよくしないとねvv」

そう言って、七緒の手を両手で握った。
思わず、たじろぐ。
その間も京楽は気にせずに笑顔で、『よろしく頼むよvv』と言うだけだった。


かくして、七緒の初仕事は幕を開けた。
会議室に付いた瞬間、他の隊長達が七緒を哀れそうな目で見ていた。
『薔薇係、次はあの子か、かわいそうに』とボソッと誰かが嘆いた。



数日後、七緒が異動届を京楽に提出するが目の前で破られるのはまた別のお話。


☆END☆




8番隊の京楽さん×七緒ちゃん小説です。
本誌にやられて、思わず書きなぐってしまいました。
いや、勢いで書いたので変で申し訳ないです。
2人共かなり好きです。
特に七緒ちゃんが!!
彼女、かわいいです。
ショートヘアだと思っていたら、後ろにまとめていたんですね!
かなりツボです!!
本誌での2人の活躍が楽しみです。
もう、終わっちゃったのかな。。。
ここまで読んでいただきありがとうございます。


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