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うつの治療を受けるクライエントと家族へ


うつ病の治療では、まずクライエント自身がうつ病のことを理解することが大切です。
休養をとることが何よりも必要となるため、家族の方にも協力してもらいましょう。

治療をはじめる際に
うつ病であることを理解しましょう

あなたにあらわれている心の状態(気分の落ち込み、何事にも興味がなくなる、集中力が落ちる、死にたくなるなど)や、身体の症状(眠れない、頭が重い・痛い、食欲がない、胃が痛い、何となくだるいなど)は、うつ病によるものです。

うつ病は治る病気です。それには服薬と休養が必要です。

回復は一進一退。治療は根気よく

うつ病は、良くなったり悪くなったりの波があります。一時的に悪くなっても、きっと回復しますから、そのことで悩みすぎず、根気よく治療しましょう。

弱気、マイナス思考は病気のせい

うつ病では、症状として弱気、マイナス思考、自責感があらわれることがあります。これは病気のせいで、けっして「弱虫」とか「怠け者」ということではありません。

治療中は、好きなことを自然体で

休養とは安静にすることではありません。好きなことをしてください。リラックスして楽しい刺激は、脳にとってよいことです。

「休んでいるのに好きなことをするなんて…」という罪責感は持たないように。ただし、健康な時よりも疲れやすいので、疲れたら休んでください。

規則正しい生活を心がける必要はなく、自然体で過ごしてください。

服薬は重要

薬は休養とならんで治療に必要なものです。絶対に、勝手な判断で服薬をやめないでください。

脳作用などで気になることがあれば、医師・薬剤師に相談しましょう。

絶対に自殺を実行しない

うつ病では、症状として自殺を考えることがあります。

これは病気のせいで、治療を続ければ治りますので、絶対に自殺を実行しないでください。

重大な決断は棚上げを

うつ病のため、マイナス思考や悲観が強くなり正しい判断ができなくなることがあります。人生にかかわる重大な判断は、病気が治ってからにしましょう。

家族の方へ。励まさないで、完全休養の手助けを

クライエントは、がんばりすぎて疲れてしまった状態です。クライエントを励ますとかえって焦りが増して悪化することもあります。励まさないで、ゆっくり休養できるよう見守ってあげてください。

仕事や家事などの都合上、完全に休養できない場合は、必ずペースダウンをさせてあげてください。

「死にたい」と打ち明けられたら、それほどつらい心境であることを分かってあげてください。でも、最後には「それはうつ病からきている考えだよ」と言って、必ず治療に戻してあげてください。叱りつけるのは禁物です。それは肺炎で熱を出している人に「熱を出すな」と言うのと同じです。

症状が改善に向かっている時期には
うつ病の回復には波がつきものです。一喜一憂しないようにしましょう。

無理のない範囲で目標をつくり、取り組みはじめましょう。でも、できない日があってもいいのです。焦りは禁物です。

症状がほぼ改善している時期には
症状はほぼなくなり、改善したようにみえても、まだ波が残っていることがあります。

生活のリズムを徐々に本来のリズムに近づけていきましょう。

症状が完全になくなったら
再発予防のため、少なくともあと6ヶ月は服用が必要です。薬の減量や中止は必ず医師に相談しましょう。

うつ病にかかる前の生活スタイルや、行動などについて、もう一度考えてみましょう。今後の再発予防に役立ちます。

気になる症状がまたあらわれたら、早めに受診しましょう。

こころの病気を診てもらうには?

内科「体の病気」「心身症(心に原因があって体におこる病気)」

心療内科「心身症(心に原因があって体におこる病気)」「神経症(心に原因があってこころに起こる病気)」「うつ病なと」。心療内科は内科のひとつです。心身医学科、心療医学科、心療科。

精神科「心身症(心に原因があって心に起こる病気)」「うつ病」「統合失調病など」

神経科、精神神経科、神経神経科。
神経内科「痴呆」「神経の病気」「脳梗塞など」名前はまぎらわしいが、こころの病気ではなく脳や神経の器質的異常を扱う。