ちょこっと、心理用語
| 防衛機制 |
人はさまざまな欲求不満や葛藤から生ずる不快や不安に対して、それぞれのやりかたで防衛を試み安定を維持しています。その防衛の仕組みは個人にとってしばしば特徴的な行動の型としてあらわれます。よく使用される用語について、ちょこっとご紹介。 抑圧自分にとって危険を招くようなおそれのある欲求や過去の体験(社会的に非難されたり自尊心を傷つけるような記憶や欲望)を自ら認めないようにしてしまう心の働き。欲求を満たす行動だけを禁止するのではなく、欲求そのものがなかったかのように振舞います。しかし、時にこの欲求や体験が無意識の状態で潜在していて行動に種々の影響を与え、神経症の原因となることがあるとも言われています。 逃避欲求不満や葛藤から不安をきたすような状況から逃れて避ける消極的な適応機制です。この傾向は劣等感をきたし、いっそう隠退の傾向を強めます。逃避は孤独、否定、拒絶などの態度を示すが、現実の世界を否定して「空想の世界への逃避」としてそのなかで欲求を満たす白昼夢状態になったり、「疾患への逃避」として身体障害を呈することもあるようです。これは、ヒステリー性(ヒステリー性格とは、全くの別物で解離性障害と呼ばれているものです)身体症状としてあられることがあります。逃避の傾向が著しくなると、外界との接触を失って自閉的になる場合があります。また、現実との接触を避けて遊びや賭けごと、飲酒などに非難を求めることもあります。 代償自己の欠陥や劣等感からくる欲求不満を他の面での優越感の満足でおおいかくすもので、それによって心理的安定を保つ面もありますが、それが過度となって虚勢や誇示や攻撃的態度として現れれる過代償の形をとることがあります。 代理ある対処に向けられている態度や感情が危険をもたらす不安がある場合に、これを他の対象に向け変えることで、性欲や攻撃的傾向がしばしばその対象となります。代理となる対象は、対人関係、集団、組織、事物、動物、身体などさまざまです。 取り入れ対人関係で相手または相手となる集団の態度や行動を自分のものとして取り入れ行動に一致させることで、この場合進んで相手に自分を一致させることを「同一視」といっています。 投射自己の欲求や感情的態度を他人や外部の物に向け変えてそのなかに同じものをみいだし、それを批判したり非難することで、これが病的な場合は被害妄想や関係妄想となる。 理由付け、合理化自己の失敗、反道徳的行為、異常性、劣等などを環境や身体条件のせいにしたり、他人の行為を引例して正当化したりする感情的態度です。 反動形成危険な欲求が行動に現れるのを防ぐため、これと正反対の態度で行動すること。性欲や攻撃的傾向などがある場合、それを連想させるような物に対して極端に嫌悪や恐怖を示すような場合です。 昇華抑圧された欲求を文化的社会生的に高い水準の仕事、たとえば学問、芸術などに対する関心や努力に向けることで一般に健康な適応機制です。 |